2005年09月08日 (木) | 編集 |
◇蜘蛛女のキス◇
日時:2005年9月7日
場所:アートスフィア
(ネタバレあり)
山口馬木也さんと今村ねずみさんの二人芝居。ちなみに山口さんは青年革命家のバレンティン、今村さんは同性愛者のモリーナ役。
開演前にプログラム&二人のインタビュー記事が載っている雑誌を買って読んでしまったので、ある程度自分なりのイメージができちゃったのがまずかったらしく、感動できなかった。あえて予習しない方がよかったような気がする。なのでこれから見ようと思っている人はここは読まない方がいいかも(汗)。
プログラムや雑誌からの知識で、てっきり二人は冒頭は反発しあっていて、バレンティンはモリーナをボロクソに言ったりして、次第に心を開いていくんじゃないかと思っていたのだけど、実際はバランティンは最初から割とモリーナに友好的だった。
バレンティンは別に同性愛者のモリーナと同室になっても身構えたりしてないんだよね。たしかにかんしゃくを起こすことはあるけど、モリーナの同性愛に関して罵倒したりとかはしない。
感情のぶつかり合いがあっても、モリーナは受け止めても返さずにぐっと堪える。そのうちバレンティンが自分の非を認めて謝罪して終了…という感じ。
二人の気持ちが通い合って…っていう印象じゃなかった。もともとモリーナは秘密を抱えているから、ギリギリのところで壁があるというか。バレンティンは通い合ってると思っているかもしれないが。
全体的な感想としては、ちょっと説明がかってると思った。二人芝居なのに看守や所長の声が聞こえてきたり(看守は足だけ見える)、所長とモリーナが密かに話し合っている内容が聞こえてきたりとか。舞台が監房内で固定されちゃっているってこともあるのだけど、それでも二人芝居なら二人で通してほしかった。所長とモリーナの会話や所長とボス(?)の会話がもっとどうにかならなかったのかな。
会話といえばバレンティンが一体何度「そして」を言ったことか(笑)。一度気になるとずっと気になっちゃって。
ラストはモリーナが保釈されることになって、荷物をまとめているバックで死後のモリーナとバレンティンが互いの末期について説明しあってるし。これもどうにかならなかったのかなあ。死んでからいつどこでばったり会ってんのよ(笑)。これからお別れのキスをしようというときに、別れた後の死に際を聞かされるのはちょっと…。宝塚の「プラハの春」のラストを見ているようなモニョり(=その後のナレーションの内容を舞台化して描けよ!とツッコミを入れたくなる)が。キスシーンが結構よかっただけに残念。
細かいツッコミだと、モリーナが壁にお母さんの似顔絵(?)を貼っているんだけど、超日本人顔!あれって演出の人の顔かなあ。
個人的には山口さんが金髪になっちゃっていたのが萎え。眉やヒゲは黒だし。初期のチラシやプログラムの黒髪のちょっと長い髪が萌えだったもので。別に脱色しなくてもよかったのに…。
そんな山口さん、結構脱ぎます。尻が見えます。ファンの方、必見?!あと白ブリーフ姿にもなるのだけど、仕掛けで絶好調状態を忠実に再現(婉曲的表現)。あれってどんな仕掛けなんだろう。
もうちょっとモリーナの蜘蛛っぽいところも見たかった。バレンティンがモリーナに「君は蜘蛛女だ」というところが唐突に思えてしまって。
モリーナが映画「黒豹女」の内容をバレンティンに説明するシーンから始まるのだけど、山口さんの相槌が微妙で冒頭5分もたたずに近くの席の人が帰ってしまったのが衝撃だった。タダ券で来たのかな。二人とも健闘してたと思うけど、脚本演出も含めてもう一息という気がした。
リンク:
海の月世界
日時:2005年9月7日
場所:アートスフィア
(ネタバレあり)
山口馬木也さんと今村ねずみさんの二人芝居。ちなみに山口さんは青年革命家のバレンティン、今村さんは同性愛者のモリーナ役。
開演前にプログラム&二人のインタビュー記事が載っている雑誌を買って読んでしまったので、ある程度自分なりのイメージができちゃったのがまずかったらしく、感動できなかった。あえて予習しない方がよかったような気がする。なのでこれから見ようと思っている人はここは読まない方がいいかも(汗)。
プログラムや雑誌からの知識で、てっきり二人は冒頭は反発しあっていて、バレンティンはモリーナをボロクソに言ったりして、次第に心を開いていくんじゃないかと思っていたのだけど、実際はバランティンは最初から割とモリーナに友好的だった。
バレンティンは別に同性愛者のモリーナと同室になっても身構えたりしてないんだよね。たしかにかんしゃくを起こすことはあるけど、モリーナの同性愛に関して罵倒したりとかはしない。
感情のぶつかり合いがあっても、モリーナは受け止めても返さずにぐっと堪える。そのうちバレンティンが自分の非を認めて謝罪して終了…という感じ。
二人の気持ちが通い合って…っていう印象じゃなかった。もともとモリーナは秘密を抱えているから、ギリギリのところで壁があるというか。バレンティンは通い合ってると思っているかもしれないが。
全体的な感想としては、ちょっと説明がかってると思った。二人芝居なのに看守や所長の声が聞こえてきたり(看守は足だけ見える)、所長とモリーナが密かに話し合っている内容が聞こえてきたりとか。舞台が監房内で固定されちゃっているってこともあるのだけど、それでも二人芝居なら二人で通してほしかった。所長とモリーナの会話や所長とボス(?)の会話がもっとどうにかならなかったのかな。
会話といえばバレンティンが一体何度「そして」を言ったことか(笑)。一度気になるとずっと気になっちゃって。
ラストはモリーナが保釈されることになって、荷物をまとめているバックで死後のモリーナとバレンティンが互いの末期について説明しあってるし。これもどうにかならなかったのかなあ。死んでからいつどこでばったり会ってんのよ(笑)。これからお別れのキスをしようというときに、別れた後の死に際を聞かされるのはちょっと…。宝塚の「プラハの春」のラストを見ているようなモニョり(=その後のナレーションの内容を舞台化して描けよ!とツッコミを入れたくなる)が。キスシーンが結構よかっただけに残念。
細かいツッコミだと、モリーナが壁にお母さんの似顔絵(?)を貼っているんだけど、超日本人顔!あれって演出の人の顔かなあ。
個人的には山口さんが金髪になっちゃっていたのが萎え。眉やヒゲは黒だし。初期のチラシやプログラムの黒髪のちょっと長い髪が萌えだったもので。別に脱色しなくてもよかったのに…。
そんな山口さん、結構脱ぎます。尻が見えます。ファンの方、必見?!あと白ブリーフ姿にもなるのだけど、仕掛けで絶好調状態を忠実に再現(婉曲的表現)。あれってどんな仕掛けなんだろう。
もうちょっとモリーナの蜘蛛っぽいところも見たかった。バレンティンがモリーナに「君は蜘蛛女だ」というところが唐突に思えてしまって。
モリーナが映画「黒豹女」の内容をバレンティンに説明するシーンから始まるのだけど、山口さんの相槌が微妙で冒頭5分もたたずに近くの席の人が帰ってしまったのが衝撃だった。タダ券で来たのかな。二人とも健闘してたと思うけど、脚本演出も含めてもう一息という気がした。
リンク:
海の月世界
この記事へのコメント
コメント有り難うございましたフォルクローレ綾さま。
こちらのブログを探し当てたとき、
「コレ!コレが言いたかったのよぉ!!」と噛み砕いた文章に吸い込まれました。
大阪公演後の感想が穏やかなものになること、祈っていてくださいませ。
こちらのブログを探し当てたとき、
「コレ!コレが言いたかったのよぉ!!」と噛み砕いた文章に吸い込まれました。
大阪公演後の感想が穏やかなものになること、祈っていてくださいませ。
コメントありがとうございます。私も海さんの感想に激しく共感しました。ほんとうに陰ながら大阪公演の成功を祈っております。
フォルクローレ綾さん はじめまして。
自分の記事を投稿した後、他の劇評を読んで、「よかった〜」っていうのが多かったので、「やっぱり私の感性が???」
と落ち込みかけていたところ、こちらを拝見して少し心を強くした次第です。
トラックバックさせていただきました。
自分の記事を投稿した後、他の劇評を読んで、「よかった〜」っていうのが多かったので、「やっぱり私の感性が???」
と落ち込みかけていたところ、こちらを拝見して少し心を強くした次第です。トラックバックさせていただきました。
>スキップさん
はじめまして。ようこそいらっしゃいました。
少数派な感想を書くのって、エネルギーが要りますよね。でも芝居の感想は多数決で判断するものではないと思うので、どうかご自分で感じたことを大事にしてください。いろいろな思いがあるからこそブログの面白みがあるわけで…
他にもコンボイ関連の感想もありますので、また遊びにきてくださいね。
はじめまして。ようこそいらっしゃいました。
少数派な感想を書くのって、エネルギーが要りますよね。でも芝居の感想は多数決で判断するものではないと思うので、どうかご自分で感じたことを大事にしてください。いろいろな思いがあるからこそブログの面白みがあるわけで…
他にもコンボイ関連の感想もありますので、また遊びにきてくださいね。
蜘蛛〜のストレートプレイ、
ミュージカルと大好きな私にとっては本当にまちにまった作品でした。
歴代のモリーナ役は好演だったので、今回のねずみさんのある意味初舞台に期待してました。
牢屋をあえて重厚な感じにして、権力の中に押さえ込まれている二人がいると思いました。
その中での、二人の微妙な心の動きを察知するのは正直難しかった。セックスやキスはその象徴ですが、そうなるまでの心の過程が見えてこなかったですね。
どうしても、ああいう高さのある劇場で、緻密な心の動きを表現する芝居は難易度高しなのですが、それを少しでもお客に伝えやすくしようと、演出、セット、照明と工夫しているのは感じました。。。といってもさすがに3階席はつらかったお思いますけど。
最後の蜘蛛の巣の表現は好きでしたけどね。
解き放たれた感じで。
ミュージカルと大好きな私にとっては本当にまちにまった作品でした。
歴代のモリーナ役は好演だったので、今回のねずみさんのある意味初舞台に期待してました。
牢屋をあえて重厚な感じにして、権力の中に押さえ込まれている二人がいると思いました。
その中での、二人の微妙な心の動きを察知するのは正直難しかった。セックスやキスはその象徴ですが、そうなるまでの心の過程が見えてこなかったですね。
どうしても、ああいう高さのある劇場で、緻密な心の動きを表現する芝居は難易度高しなのですが、それを少しでもお客に伝えやすくしようと、演出、セット、照明と工夫しているのは感じました。。。といってもさすがに3階席はつらかったお思いますけど。
最後の蜘蛛の巣の表現は好きでしたけどね。
解き放たれた感じで。
2005/09/29(木) 12:40:46 | URL | 蜘蛛ファン #-[ 編集]
>蜘蛛ファンさん
コメントありがとうございます。私は原作もミュージカルも知らないので、ストレートプレイとの違いがよく分からないのですが、少なくともバレンティンは感情の起伏が激しいキャラのはずなので、うまくやれば心の変化がもうちょっと出たのではないかなあと思いました。
その原因なのですが、なんとなく、雑誌やプログラムでのインタビュー記事から、山口さんと今村さんの役者としての関係が良好だったので、舞台にもそれがちょろっと出てしまって感情の起伏が微妙になったのではないかと推測してみました。私はどちらかというと山口さんのファンなのですが、バレンティンに関してはもうちょっと頑張って欲しかったです。
コメントありがとうございます。私は原作もミュージカルも知らないので、ストレートプレイとの違いがよく分からないのですが、少なくともバレンティンは感情の起伏が激しいキャラのはずなので、うまくやれば心の変化がもうちょっと出たのではないかなあと思いました。
その原因なのですが、なんとなく、雑誌やプログラムでのインタビュー記事から、山口さんと今村さんの役者としての関係が良好だったので、舞台にもそれがちょろっと出てしまって感情の起伏が微妙になったのではないかと推測してみました。私はどちらかというと山口さんのファンなのですが、バレンティンに関してはもうちょっと頑張って欲しかったです。
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ウィリアム・ハートや宮本浩,岡本健一で話題になったのは知っていたけど、物語の大筋しか知らない真っさらな状態で今回は出向いた。だって他のオリジナルな舞台も抜粋を頼りに(+α興味)出向くしょ。sateここからはネタバレになるやもなので、これから観劇される...
2005/09/13(火) 00:57:07 | 海の月世界
「蜘蛛女のキス」を観てきました。 ブエノス・アイレスの刑務所の監房に収監されている2人の男−ゲイのモリーナ(今村ねずみ)と反体制運動の革命家・バレンティン(山口馬木也)−の2人芝居・・・ ずっと昔にウィリアム・ハート主演の映画を見たことがあって、その時が
2005/09/24(土) 02:50:20 | 地獄ごくらくdiary
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代弁してくれたかのよぉで。。