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ファウスト(内田慈啓)
2004年11月25日 (木) | 編集 |
◇ファウスト◇
日時:2004年3月19日
場所:世田谷パブリックシアター
 内田慈啓くん目当てに見に行く。ゲーテの「ファウスト」を音楽劇にしたもの。ちなみにファウスト:筒井道隆、メフィスト:石井一孝、マルガレーテ役が篠原ともえで、内田くんはバックダンサー兼アンサンブル兼ファウストとヘレナの子オイフォリオン役だった。
 以前「悪魔のダンス」という本に「ファウスト」に登場するメフィストについての解説があって、それを舞台化したのかと思ったのだけど、後日読み返したらこれはゲーテのではなくて16世紀に書かれた作品の方だった。ちなみにこっちだとメフィストが夜な夜な美女に化けてファウストと関係を持ったりしてヤオイスキー数値が高い(笑)。

 とはいえ、こちらもメフィストのファウストへの執着っぷりはヤオイスキー数値が高い内容になっている。メフィスト役の石井さんが結構悪役の似合う人なので、まさにメフィストはピッタリだった。意外と篠原ともえが上手くてびっくり。彼女と筒井道隆でのベッドシーンが結構エロかった。特に上に乗っかってる筒井道隆の肋骨がエロい(笑)。ともえちゃんもベッドシーンをやるようになったのかと妙にしみじみしてしまった。

 さて、内田くんなのだけど、コンドルズの近藤良平さんが振り付けをしているだけあって、ダンスがかなりコンドルズっぽかった(って何?)。何と説明していいのか分からないけど、バレエともモダンとも違って、くねくねした関節系の踊りだった。片方にひっぱられておっとっと…でも元に戻るみたいな(どんな?)。内田くんはダンスは苦手だと以前「阿国」のインタビューで言ってたんだけど、格好よかった。

 ただ、せっかくのオイフォリオン役が衣装が中途半端でイマイチだった。股間の部分が肌色の水着のようなものを着ていたのだけど、そんな格好にするんだったら布とかを巻いて隠せばいいのにと思った。別にこんなにしてまで全裸であることを強調しなくてもいいのにと思った。なんか実写版鉄腕アトムみたいで嫌だった。個人的にオイフォリオンのときの内田くんよりもバックダンサーで学ランみたいな衣装を着て踊っている内田くんの方が好きかも。

 舞台自体はまあまあよかったのだけど、背景のスクリーンに映像を流すところは映像に頼ってる気がしてあまり好きではない。一番辛かったのは、ファウストが筒井道隆だったことだ(笑)。初めて生で見たのだけど、90歳すぎたおじいさんファウストと若々しい青年ファウストが全く同じ演技だったことに衝撃を受けた。あれ?この人ってこんなに下手だったっけ?これほど背筋のピンシャンしてハキハキ喋れる90歳過ぎの爺さんはいないと思う。というか、棒読みすぎ(笑)。「新選組!」の松平容保も全く同じだったので、この人は何をやっても筒井道隆なんだなあと思った。なので石井さんがちょっと可哀想だった。もっとやりがいのある人と組んでほしかったな…。
 石井さんは一人でミュージカルスターという感じだった。他の共演者とバランスがとれているのかと思うと、あまりとれてないと思う。ところどころにもったいない舞台だった。

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